Interview 01
入社したきっかけを教えてください
入社したのは去年の今頃なんです。ちょうど一年ぐらいですね。ここに入る前も大工で、他の工務店さんで30年くらいやっていました。
生まれは八幡西区なんですけど、以前の勤務先は小倉のほうで、ずっと米倉商店と付き合いがあって、内装とかも頼んでたんですよ。
前にいたところが個人経営で、年も取ったしっていうタイミングで、会長から声をかけてもらって。前は規模が小さかったんですけど、こっちは人数が多いし、若い力もあるし、いいなと思って入社しました。

Interview 02
業務内容について教えてください
仕事は一般の戸建てのリフォームとか、マンションがメインですね。
実際、作業だけじゃなくて、けっこう幅広く色々やっています。僕は現場に張り付いて作業することもあるんですけど、“とっかかり”をつくる仕事も多くて。たとえば段取りをしたり、誰がどこに行くかとか、材料を集めたりとか、現場を止めないように調整する役割ですね。
“現場監督”とまではいかないにしても、職人さんはいい意味でも悪い意味でも個性豊かな方が多いので、うまく切り盛りして、材料をどのタイミングで入れるかとか、「現場を止めないよう」に意識しながらやっています。
言葉だとカッコいいですけど、まあ“何でも屋”みたいな感じじゃないですか。

Interview 03
仕事のやりがいを教えてください
昔からなんですけど、やっぱり“できあがっていくところ”を見るのが楽しくて、ものづくりが完成していく様子が一番のやりがいですね。
何十年も後には形として残るし、『あ、ここもやったな、あそこもやったな』と思い出せるのが嬉しいですね。
大きい工事や複雑な工事のときは、頭の中で『こうしよう、ああしよう』って一度組み立てて、ばらすイメージで土台から考えるんです。水道、電気、内装…色んな要素が絡むから、知ってないとできない部分も多いですね。
古い家ほど、想定外のところもあります。でも最初に下見に行くとか、やれることをやって、なるべく大きく違わないように日程を決めたりします。何回やってもドキドキしますけどね。
材料へのこだわりが強いお客さんだと、「これでカウンター作ってくれ」とか、「本物の板を使いたい」という場合もあって、切り間違えが許されないので緊張感は常にあります。小さい仕事でも同じですね。
日程が決まってて、その日までに終わらせないといけないっていうプレッシャーもあるんで、常に集中が必要です。
Interview 04
職人の育成について教えてください
今、入ったばかりの子もいるんですけど、あまり任せられない部分があるので、とにかく現場を見てもらってます。『何かしましょうか?』って言われても、『いや、見とっていいよ』って。僕が独り言みたいに解説しながら作業するのをまず見て覚えてもらう感じですね。そこから小さい、やりやすいところからやってもらっています。
製品を買ってきてそのまま売るのとは違って、その家に合わせて施工しなきゃいけないので、職人の育成っていうのは半分は教育だけど、もう半分は本人のやる気だと思います。『自分が一流の職人になるんだ』って思って、どれだけ貪欲に興味を持てるかですね。
Interview 05
会社の雰囲気について教えてください
会社の雰囲気は優しい感じですね。職人さんでも不慣れなことがあるでしょうし、失敗しても『いい、いいよ』って言えるようにしています。何かあったらすぐ飛んでいって頭を下げるのも必要ですし、そこからフォローが始まると思うんですよ。
米倉商店の、今の大工さんは昔と違って優しいですね。未経験の若い職人さんが入るには安心だと思います。昔は教えてくれない人も多かったんですけど、今は一から十まで、それ以上も教えますし。
営業の人たちも手伝ってくれますよ。材料運んだり、解体も一緒にやったり。みんなでやってると楽しいですよ。「ちょっと現場遊びに来て」と言ったらすぐに来ますし、仲がいい会社だと思います。
休みはちゃんと届け出すれば取れます。ゴールデンウィーク、年末年始などの休暇もあるし、祭日もある。昔は『五時過ぎまでやらなきゃいけない』って感じでしたけど、今は五時ぐらいには帰れるようにってリズムになってます。
米倉社長も風邪ひいた人が『休みます』って言っても、『いいよ、いいよ』ってなるんで、働きやすいと思いますね。
Interview 06
米倉商店を志望している方にメッセージをお願いします
やっぱりやる気のある、元気でまじめな子がいいですね。未経験でも興味があれば大丈夫です。
経験が長くても『うーん…』ってこともあるし、何年やってますって言われても『そっか、何年でこれか』と思うこともある。そういうのよりは自分から覚えようとする人の方がいいと思います。職人は技術者ですけど、教科書を読めば覚えられるようなものじゃないですし、人柄が大事ですね。

職人としての豊かな経験を
次世代につなぐ、現場の「何でも屋」